アレジラスト20は鼻づまりに効きやすい!? [花粉症ののみ薬]
更新:2017/5/26
はじめに
ハピコムグループではアレジオン20(NB)と同じエピナスチン塩酸塩を配合したアレジラスト20(PB)を販売しています。同じ効果を期待できますが、プライベートブランドですから価格は安価に設定されているメリットがあります。
同じく抗アレルギー剤に分類されるアレグラFX(久光製薬)やクラリチンEX(大正製薬)も市販で購入できるようになりましたが、アレジラスト20やアレジオン20(エスエス製薬)との効果の差はあるのでしょうか。各成分の添付文書を確認しながら検討していきます。
尚、アレジラスト20についてはこちらの記事が参考になります。
関連記事:鼻炎の季節にはアレジラスト20で決まり!(第2類医薬品)
この記事の目次
1、 はじめに
2、 アレジラスト20の有効成分
3、 アレジラスト20は鼻づまりに効きやすい?
4、 アレグラについて
5、 クラリチンについて
6、 さいごに
アレジラスト20の有効成分
アレジラスト20はかの有名なアレジオン20と同様のエピナスチン塩酸塩20mgを主成分としています。エピナスチン塩酸塩は医療用でも長く使用されており、とても安全性、有効性に優れた成分といえます。
市販薬になる際に、まずエピナスチン10mgが認可されました。アレジオン10やアレジラスト10の記憶がある方はとても素晴らしいです。もちろんこれまでも医療用では10mg、20mgどちらも使用されていましたが、鼻水、くしゃみなどの緩和目的では20mgでも10mgでも効果はほとんど変わらないデータがあります。エピナスチン塩酸塩に関しては、飲む量が多ければ効果があるとは一概には言えないのも面白いところですね。
今ではアレジオン20(エピナスチン塩酸塩20mg)の販売許可もおり、アレジオン10は市場からなくなりつつあります(個人的には7歳以上からのお子さまへの使用でアレジオン10を販売する案でどうかな、と思いますが‥)。
アレジラスト20は鼻づまりに効きやすい?
アレグラもクラリチンもアレジラストも同じ抗アレルギー薬の分類ですから効果は似通っているのかな、と考えるところですが、その通りです。服用される方によって効きが違う場合もありますから、どれが強いとは言えないのが残念です。使い分けは用法で選ぶのがよいでしょう。
ただし、それは鼻水やくしゃみなどの症状に関して、です。鼻づまりの症状は話が違います。こちらの添付文書を見てください。
出典:アレジオン錠10、20添付文書
2、ロイコトリエンC4(LTC4)及びPAF拮抗作用という記載がありますね。ロイコトリエンとは喘息や鼻炎などを引き起こすアレルギー物質のひとつです。ロイコトリエンには血管拡張作用があり、鼻づまりを起こしてしまう原因にもなります。
エピナスチン塩酸塩はこのロイコトリエンの血管拡張作用を抑制する働きがありますから、鼻づまりを緩和する効果が期待できるのです。もし鼻水やくしゃみに加えて、鼻づまりが気になるのであればアレジラスト20やアレジオン20を選ぶのがよいでしょう。
アレグラについて
ここで話が終わりでも良いのですが、ついでにアレグラの添付文書を見てみましょう。
出典:アレグラ30、60添付文書
ヒスタミン受容体拮抗作用、Ⅰ型アレルギーに対する作用、好酸球・炎症性サイトカインに対する作用、ケミカルメディエーター遊離抑制作用と、身体のアレルギー反応を緩和する効果がいずれも期待できますから、喘息やアレルギー性鼻炎などに適していることに間違いありません。
ケミカルメディエーター遊離抑制の欄にはロイコトリエン量を減少させた、という記載もあり鼻づまりに完全に効かないわけではなさそうです。
クラリチンについて
最後にクラリチンの添付文書を確認しましょう。薬効薬理の欄には‥
出典:クラリチン添付文書
ヒスタミン受容体拮抗作用、抗原誘発反応に対する作用など、やはりアレルギーの反応を抑制する作用が認められています。作用の持続性の記載もあり、1日1回の服用で効果があるのもメリットといえますね。
気になるのはその他の欄に、ロイコトリエンC4遊離を抑制し、の記載があります。これはロイコトリエンの反応を抑えるのですから、やはり鼻づまりにも効果がありますね。
さいごに
添付文書から比較検討してきましたが、薬効薬理の欄に大きくロイコトリエン拮抗作用と記載があるのはアレジオンです。これならは鼻づまりにも効果があるに言っても問題ないでしょう。
(ただし、アレグラにはLT量の減少、クラリチンにはLT遊離抑制の記載がありますので完全に鼻づまりに効果がないとは言えません)
鼻水やくしゃみなど、また1日2回の服用が手間でなければアレグラFXを、1日1回でしたらクラリチンEXを、鼻づまりが気になる場合にはアレジラスト20やアレジオン20を選択すれば間違いないでしょう。ドラックストアのスタッフさんがアレジラスト20やアレジオン20を勧めるのは鼻づまりも考えてくれているのかな、と想像していただければ幸いです。
お読み頂きありがとうございます。
参考文献:アレジオン20添付文書、アレグラ60添付文書
【第2類医薬品】 アレジラスト20 20錠 【セルフメディケーション税制対象】
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アレジラスト20は鼻づまりに効きやすい!?
はじめに
ハピコムグループではアレジオン20(NB)と同じエピナスチン塩酸塩を配合したアレジラスト20(PB)を販売しています。同じ効果を期待できますが、プライベートブランドですから価格は安価に設定されているメリットがあります。
同じく抗アレルギー剤に分類されるアレグラFX(久光製薬)やクラリチンEX(大正製薬)も市販で購入できるようになりましたが、アレジラスト20やアレジオン20(エスエス製薬)との効果の差はあるのでしょうか。各成分の添付文書を確認しながら検討していきます。
尚、アレジラスト20についてはこちらの記事が参考になります。
関連記事:鼻炎の季節にはアレジラスト20で決まり!(第2類医薬品)
この記事の目次
1、 はじめに
2、 アレジラスト20の有効成分
3、 アレジラスト20は鼻づまりに効きやすい?
4、 アレグラについて
5、 クラリチンについて
6、 さいごに
アレジラスト20の有効成分
アレジラスト20はかの有名なアレジオン20と同様のエピナスチン塩酸塩20mgを主成分としています。エピナスチン塩酸塩は医療用でも長く使用されており、とても安全性、有効性に優れた成分といえます。
市販薬になる際に、まずエピナスチン10mgが認可されました。アレジオン10やアレジラスト10の記憶がある方はとても素晴らしいです。もちろんこれまでも医療用では10mg、20mgどちらも使用されていましたが、鼻水、くしゃみなどの緩和目的では20mgでも10mgでも効果はほとんど変わらないデータがあります。エピナスチン塩酸塩に関しては、飲む量が多ければ効果があるとは一概には言えないのも面白いところですね。
今ではアレジオン20(エピナスチン塩酸塩20mg)の販売許可もおり、アレジオン10は市場からなくなりつつあります(個人的には7歳以上からのお子さまへの使用でアレジオン10を販売する案でどうかな、と思いますが‥)。
アレジラスト20は鼻づまりに効きやすい?
アレグラもクラリチンもアレジラストも同じ抗アレルギー薬の分類ですから効果は似通っているのかな、と考えるところですが、その通りです。服用される方によって効きが違う場合もありますから、どれが強いとは言えないのが残念です。使い分けは用法で選ぶのがよいでしょう。
ただし、それは鼻水やくしゃみなどの症状に関して、です。鼻づまりの症状は話が違います。こちらの添付文書を見てください。
出典:アレジオン錠10、20添付文書
2、ロイコトリエンC4(LTC4)及びPAF拮抗作用という記載がありますね。ロイコトリエンとは喘息や鼻炎などを引き起こすアレルギー物質のひとつです。ロイコトリエンには血管拡張作用があり、鼻づまりを起こしてしまう原因にもなります。
エピナスチン塩酸塩はこのロイコトリエンの血管拡張作用を抑制する働きがありますから、鼻づまりを緩和する効果が期待できるのです。もし鼻水やくしゃみに加えて、鼻づまりが気になるのであればアレジラスト20やアレジオン20を選ぶのがよいでしょう。
アレグラについて
ここで話が終わりでも良いのですが、ついでにアレグラの添付文書を見てみましょう。
出典:アレグラ30、60添付文書
ヒスタミン受容体拮抗作用、Ⅰ型アレルギーに対する作用、好酸球・炎症性サイトカインに対する作用、ケミカルメディエーター遊離抑制作用と、身体のアレルギー反応を緩和する効果がいずれも期待できますから、喘息やアレルギー性鼻炎などに適していることに間違いありません。
ケミカルメディエーター遊離抑制の欄にはロイコトリエン量を減少させた、という記載もあり鼻づまりに完全に効かないわけではなさそうです。
クラリチンについて
最後にクラリチンの添付文書を確認しましょう。薬効薬理の欄には‥
出典:クラリチン添付文書
ヒスタミン受容体拮抗作用、抗原誘発反応に対する作用など、やはりアレルギーの反応を抑制する作用が認められています。作用の持続性の記載もあり、1日1回の服用で効果があるのもメリットといえますね。
気になるのはその他の欄に、ロイコトリエンC4遊離を抑制し、の記載があります。これはロイコトリエンの反応を抑えるのですから、やはり鼻づまりにも効果がありますね。
さいごに
添付文書から比較検討してきましたが、薬効薬理の欄に大きくロイコトリエン拮抗作用と記載があるのはアレジオンです。これならは鼻づまりにも効果があるに言っても問題ないでしょう。
(ただし、アレグラにはLT量の減少、クラリチンにはLT遊離抑制の記載がありますので完全に鼻づまりに効果がないとは言えません)
鼻水やくしゃみなど、また1日2回の服用が手間でなければアレグラFXを、1日1回でしたらクラリチンEXを、鼻づまりが気になる場合にはアレジラスト20やアレジオン20を選択すれば間違いないでしょう。ドラックストアのスタッフさんがアレジラスト20やアレジオン20を勧めるのは鼻づまりも考えてくれているのかな、と想像していただければ幸いです。
お読み頂きありがとうございます。
参考文献:アレジオン20添付文書、アレグラ60添付文書
【第2類医薬品】 アレジラスト20 20錠 【セルフメディケーション税制対象】
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