ハピコムラナンキュラスとボラギノールAの違いはあるのか [痔のお薬]
ハピコムラナンキュラスとボラギノールAの違いはあるのか
はじめに
ボラギノールシリーズ(武田薬品)は痔の薬で絶大な人気を誇る商品ですが、ハピコムグループでも痔の薬を取り扱っています。それがハピコムラナンキュラスです。
ハピコム商品ということで、自然と価格が安いものになりますが、安くて効果が悪いようでは購入できません。今回はラナンキュラスとボラギノールシリーズの違いについて検討していきます。
この記事の目次
1、 はじめに
2、 ラナンキュラスとは
3、 ボラギノールとは
4、 両者の比較
5、 さいごに
ラナンキュラスとは
ラナンキュラスとはハピコムグループで販売している痔のかゆみや腫れ、痛みに効く外用薬です。外用薬とは飲み薬ではなく、身体の外から効果を得る薬をさします。
ラナンキュラスについては以前記載させていただきましたのでコチラをご覧下さい。
関連記事:痔の痛みにはハピコムラナンキュラスがオススメ(指定第2類医薬品)
ボラギノールとは
みんなご存知ボラギノールシリーズは武田薬品が販売元の痔の薬です。軟膏、坐剤、注入軟膏は一般的ですが、ボラギノールEPという痔ののみ薬も販売しています。また、ノンステロイドのボラギノールMという軟膏も販売しており、選択肢の多い商品です。
両者の比較
今回はラナンキュラスとボラギノールAシリーズの比較をしていきます。
有効成分の比較
ラナンキュラス軟膏、坐剤
・リドカイン
・ヒドロコルチゾン酢酸エステル
・酸化亜鉛
・イソプロピルメチルフェノール
・クロルフェニラミンマレイン酸塩
・アラントイン
・トコフェロール酢酸エステル
ラナンキュラス注入軟膏
・プレドニゾロン酢酸エステル
・リドカイン
・アラントイン
・トコフェロール酢酸エステル
ボラギノールA軟膏、坐剤、注入軟膏
・プレドニゾロン酢酸エステル
・リドカイン
・アラントイン
・トコフェロール酢酸エステル
ランキュラスは軟膏・坐剤と注入軟膏で成分が異なります。対して成分量の違いはあるもののボラギノールAは軟膏、坐剤、注入軟膏ともに同じ成分でした。さらに添加物や製法の違いはあるでしょうが、ラナンキュラスの注入軟膏とボラギノールA注入軟膏に関して主成分はまったく同じでした。
坐剤と軟膏を比較すると、ステロイド成分はラナンキュラスが若干強く、配合成分の種類も多いです。ですから、成分から考えて軟膏、坐剤はラナンキュラス、注入軟膏はどちらでも問題ないと考えることが出来ます。
値段の比較
ラナンキュラス軟膏:25g:税込み1008円:1日1~3回
ラナンキュラス坐剤:10個:税込み1008円:1日1~3回
ラナンキュラス注入軟膏:10個:税込み1213円:1回1個1日1~2回
ボラギノールA軟膏:20g:税込み1325円:1日1~3回
ボラギノールA坐剤:10個:税込み1316円:1日1~3回
ボラギノールA注入軟膏:10個:税込み1728円:1回1個1日1~2回
価格は某ドラックストアの参考値です。
ボラギノールシリーズは広告で値段が下がる場合もあるでしょうが、基本的にはいずれもラナンキュラスが安い結果がでました。
さいごに
価格の面からは自社製品であるラナンキュラスが多少安く、かといって効き目が悪いわけでもなく、ステロイド剤はボラギノールAよりも強いマイルドランク、有効成分も7種類と全てにとって優れています。弱点はその知名度がほぼゼロということだけでしょう。
お読み頂きありがとうございます。
参考文献:ラナンキュラス、ボラギノールA添付文書
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痔の痛みにはハピコムラナンキュラスがオススメ(指定第2類医薬品) [痔のお薬]
痔の痛みにはハピコムラナンキュラスがオススメ(指定第2類医薬品)
はじめに
今や「日本人の3人に1人は痔」といわれる時代に突入しました。自分は痔ではないから‥、と思っていても痛みを感じて初めて自分が「痔なのかもしれない‥」と気付く場合もあります。
でも恐れることはありません。食事や運動などの生活面で気をつけたり、市販の薬を塗ることで改善する場合も多いのです。痛みを感じて我慢をする必要はなく、近くのドラックストアでも、もちろん時間があれば肛門科など受診するのもよいでしょう。ハピコムグループでは痔の薬・ラナンキュラス(万協製薬)を販売しています。
今回はハピコムラナンキュラスについて検討していきます。
この記事の目次
1、 はじめに
2、 ラナンキュラスとは
3、 ランキュラスシリーズがあるよ
4、 ラナンキュラスの成分は
5、 さいごに
ラナンキュラスとは
ラナンキュラスとは痔の痛みや腫れ、かゆみを速やかに鎮める成分を配合した医薬品です。ハピコムドラックストアに行っても見つからない場合はボラギノールシリーズ(武田薬品)を探してみてください。その右側にひっそりと並べられています。
ラナンキュラスシリーズがあるよ
ラナンキュラスは軟膏、坐剤、注入軟膏が販売されています。効果に大きな違いはありませんので、症状と使い易さに適した剤形を選択すれば問題はありません。
軟膏はいわいる塗り薬です。チューブを押し出して、指先に薬を取りそのまま患部に塗りつけます。軟膏は使い方をイメージしやすく、手軽に塗れる利点があります。ただ、肛門の内側の痔には使いにくいので、主に外側の痔に使用するのがよいでしょう。
坐剤は肛門に挿入するタイプの薬です。内側の痔に効きやすく、外側の痔には適しません。例えば、便を出すときに痛みがある、便に赤い血が混ざっている場合には坐剤の必要性がでてくるでしょう。
注入軟膏は言葉通り、内側に注入も出来て、外側に軟膏として塗ることも出来る優れものです。先端が細長く、お腹が膨れている、子どもの頃に理科の実験で用いたフラスコのような形をしています。お腹を押すと軟膏が出る仕組みであり、先端を肛門に入れてから押し出すと内側にも塗ることができます。
ラナンキュラスの成分は
軟膏(100g中)
・リドカイン3g
・ヒドロコルチゾン酢酸エステル0.5g
・酸化亜鉛4g
・イソプロピルメチルフェノール0.1g
・クロルフェニラミンマレイン酸塩0.2g
・アラントイン1g
・トコフェロール酢酸エステル3g
坐剤(1個1.6g中)
・リドカイン60mg
・ヒドロコルチゾン酢酸エステル5mg
・酸化亜鉛80mg
・イソプロピルメチルフェノール2mg
・クロルフェニラミンマレイン酸塩4mg
・アラントイン20mg
・トコフェロール酢酸エステル60mg
注入軟膏(1個2g中)
・プレドニゾロン酢酸エステル1mg
・リドカイン60mg
・アラントイン20mg
・トコフェロール酢酸エステル50mg
有効成分の配合量に違いはありますが、軟膏と坐剤の配合主成分7種類は同じものです。
痛みと痒みを抑えるリドカイン、腫れと出血を抑えるヒドロコルチゾン、患部を保護し炎症を抑える酸化亜鉛、殺菌・消毒作用のイソプロピルメチルフェノール、痒み止めのクロルフェニラミンマレイン酸塩、炎症を抑え修復を早めるアラントイン、血流改善のトコフェロール酢酸エステルです。
対して注入軟膏の有効成分は4種類。炎症止めのステロイド剤はプレドニゾロン酢酸エステルです。ステロイド外用剤には強さによってランクが設定されており、ヒドロコルチゾン酢酸エステルは5段階で上から4番目のマイルド、プレドニゾロン酢酸エステルはもっとも低いウィークに分類されています。よって注入軟膏の成分は若干劣ると捉えることもできますが、大まかに見ればほとんど同じでしょう。
さいごに
ラナンキュラスは痔の痛みや痒み、腫れを鎮めるのに適した薬です。剤形に軟膏、坐剤、注入軟膏と3種類ありますが、大きな違いはなく、症状と使い易さで選んでいただければ問題ないでしょう。お時間のある時には肛門科にかかるようにしてください。
お読み頂きありがとうございます。
参考文献:ラナンキュラス添付文書
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